2010年03月02日
オリンピック(技能五輪)
バンクーバー冬期オリンピックが閉幕し、
オイラはオリンピック選手から、たくさんの勇気と感動をもらった。
そんな感動をあたえるオリンピックとは分野が違うが、職人の世界にも「腕」を競うオリンピックがある。
その名も「技能五輪」
今日はオイラが出場した、技能五輪国際大会での経験、感じた事を書いてみようと思う。
オイラは高校を卒業後、家業を継ぐ気もないまま、親の言いなりで、愛知県岡崎市の石材店へ丁稚奉公に出された。
朝は兄弟子の部屋の掃除から始まり、
昼は職場で兄弟子にこき使われ、
夕方から職業訓練校に通い、
夜は、兄弟子からの説教。
そんな、相撲部屋顔負けの、上下関係の厳しい、職人の世界に飛び込んでしまったのである。
そんな厳しい(憎たらしい)兄弟子を見返すことが出来たのは、技能五輪であり、
技能五輪で兄弟子よりいい成績を収めると、兄弟子も大きな顔が出来なくなるのである。
そんな単純な理由で、オイラは技能五輪に打ち込んだ。
愛知県大会、全国大会を勝ち抜き、
ついに第33回技能五輪国際大会(フランス大会)石工の部へ出場することとなった。
詳細は山口石材店HPをご覧ください。
国際大会の半年前より、仕事の終わる5時から深夜まで競技の練習をした。
メンタル面で強くないオイラは、日の丸の重圧ってやつか、
常に心臓がバグバグしていて体調が優れなかった。
大会本番、やはり、世界の壁は高かった。
知識もなく、石の加工に重要な道具が無く、大会期間中にもかかわらず道具を調達し、どうにか時間内ギリギリに仕上げることが出来たのであった。

<競技風景>

<共に世界と戦った、日本選手団>

<現在の面影がまったくない、14年前のオイラ>
結果は12ヶ国中 7位。
優勝した韓国は、とにかく力の入れようが違う。
道具の量はオレの3倍以上、
しかも韓国のテレビ局がフランスまで取材に来るぐらい、韓国国内では技能五輪に感心を寄せていた。
韓国は、国を上げて支援しているが、日本は、企業内で育った職人が出場する、
そんなことでは、日本選手が世界相手に勝てる訳がない、
それはスポーツのオリンピックにも言える事。
日本は資源が無く、知恵と技能で高度成長した国、
現在では賃金の安い国に生産が移り、技術までもが海外に流失している。
日本政府は、あらゆるもの作りの「産業」の保護、発展を真剣に考えてもらいたいものである。
2012年には、技能五輪長野大会が開催される。
これからを担う、若い技能士の大会に、多くの国民が感心をよせ、応援したてもらいたいものである。
オイラはオリンピック選手から、たくさんの勇気と感動をもらった。
そんな感動をあたえるオリンピックとは分野が違うが、職人の世界にも「腕」を競うオリンピックがある。
その名も「技能五輪」
今日はオイラが出場した、技能五輪国際大会での経験、感じた事を書いてみようと思う。
オイラは高校を卒業後、家業を継ぐ気もないまま、親の言いなりで、愛知県岡崎市の石材店へ丁稚奉公に出された。
朝は兄弟子の部屋の掃除から始まり、
昼は職場で兄弟子にこき使われ、
夕方から職業訓練校に通い、
夜は、兄弟子からの説教。
そんな、相撲部屋顔負けの、上下関係の厳しい、職人の世界に飛び込んでしまったのである。
そんな厳しい(憎たらしい)兄弟子を見返すことが出来たのは、技能五輪であり、
技能五輪で兄弟子よりいい成績を収めると、兄弟子も大きな顔が出来なくなるのである。
そんな単純な理由で、オイラは技能五輪に打ち込んだ。
愛知県大会、全国大会を勝ち抜き、
ついに第33回技能五輪国際大会(フランス大会)石工の部へ出場することとなった。
詳細は山口石材店HPをご覧ください。
国際大会の半年前より、仕事の終わる5時から深夜まで競技の練習をした。
メンタル面で強くないオイラは、日の丸の重圧ってやつか、
常に心臓がバグバグしていて体調が優れなかった。
大会本番、やはり、世界の壁は高かった。
知識もなく、石の加工に重要な道具が無く、大会期間中にもかかわらず道具を調達し、どうにか時間内ギリギリに仕上げることが出来たのであった。

<競技風景>

<共に世界と戦った、日本選手団>

<現在の面影がまったくない、14年前のオイラ>
結果は12ヶ国中 7位。
優勝した韓国は、とにかく力の入れようが違う。
道具の量はオレの3倍以上、
しかも韓国のテレビ局がフランスまで取材に来るぐらい、韓国国内では技能五輪に感心を寄せていた。
韓国は、国を上げて支援しているが、日本は、企業内で育った職人が出場する、
そんなことでは、日本選手が世界相手に勝てる訳がない、
それはスポーツのオリンピックにも言える事。
日本は資源が無く、知恵と技能で高度成長した国、
現在では賃金の安い国に生産が移り、技術までもが海外に流失している。
日本政府は、あらゆるもの作りの「産業」の保護、発展を真剣に考えてもらいたいものである。
2012年には、技能五輪長野大会が開催される。
これからを担う、若い技能士の大会に、多くの国民が感心をよせ、応援したてもらいたいものである。
Posted by 石工職人ヤマグチ at 21:31│Comments(1)
│石工職人のつぶやき
この記事へのコメント
技能五輪レポート、楽しく拝見しました☆世界を感じられる機会に恵まれるって、凄い事です。
特殊な技術だけに難しい部分も沢山あると思います。
ごめん、会議に出ていなくて、ぜんぜん知らないんだけど、北信&信美辞めちゃうの?
若手のホープなのに・・・
だとしたら、さみしいな・・・
特殊な技術だけに難しい部分も沢山あると思います。
ごめん、会議に出ていなくて、ぜんぜん知らないんだけど、北信&信美辞めちゃうの?
若手のホープなのに・・・
だとしたら、さみしいな・・・
Posted by aoigama at 2010年03月03日 11:29
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