2017年07月23日
観音開きの石の扉を
たまには本業の話でも、
( 上手くいった仕事なので自慢話です )
こんな感じの観音開きの扉だが、自分で作ったのは修行してた時以来、20年ぶり。( 当時作ってたのは祠の扉だが )
その頃作った扉は、扉の軸に10mmの真鍮の棒を扉側へ接着し、相方の穴にはめ込むだけのシンプルなものだったが、
これが上手くいかなくて、ピッタリ収まらなかったり、隙間ができたり、
( 家具や建具、門扉の扉であれば、取り付けた後に微調整が出来る仕組みになっているが、石に限っては、そんないい金具がない )
とにかくいろんな誤魔化しテクニックを使って作ったもので、なのでそれ以来扉施工ってのは、お客さんから依頼があっても、
「 扉ってのは屋外にあると、どうしても年数が経つと開かなくなる 」などと、お客さんを説得し、
重たい石を自力で持ち上げて開ける 『 フタ石 』 式にしてもらっているのだ。
それに、今は遠く離れた海の向こうの職人さんに注文して、扉のユニットを作ってもらって、それを現場で据付けるだけになっているのだが、
作りが良いとは言えず、数年で開かなくなるのが目に見えているので使ったことがない。
↑ 今ではステンレス製の扉の軸金具が石材工具メーカーから販売されていて、なので今回それを使って扉を作成することに。
穴あけ、
加工、
何日かかけ、接着の工程を6回、
<写真がない>
扉のユニットが完成。
それを現場に設置、
寸分狂わず、上手く出来た。
いい仕事が出来た日には、ビールが美味しい ♫
2017年07月17日
ジオ探検 下仁田 編
行って来ました、お隣の県のネギとこんにゃくの里に。
目的地近くの道の駅に到着、 ↑ 玄武岩が柱状節理によって割れた六方石で作られた看板、
ネギとこんにゃくが有名だが、 実は下仁田はジオの町なのだ 。
トイレを済ませ、向かった先は、
『 青岩公園 』 ( 青岩公園は、南牧川と西牧川の合流点の河川敷 )
この地は中央構造線沿いにあり、先週行った大鹿村と同じ三波川帯という地質が分布してて、1億数千前に地下で軽〜く熱変成を受けた緑色片岩(緑色の石)が多い、 ( 先週の大鹿村地質博物館で得た知識 )
その緑色の石が多いから、ここが 青岩公園 と呼ばれてるのかはわからないが、、、
さっそく、お宝ハンティング、 おぉ〜 大昔のサンゴ礁がここにたくさん落ちてる! ( 石灰岩のことです )
オイラの住んでるところは地質的に新しく、フォッサマグナの海が隆起し、土砂が溜まった場所なので、
なのでオイラ的には真っ白い石灰岩がとても珍しいお宝で、石灰岩ばかりGet 。
その後、本日の目的地、 下仁田町自然史館へ、 長野市と同じく廃校の校舎を利用していて、驚くことに入場料が無料、(下仁田町さん、ありがとう)
残念なことに学芸員さんが不在で、 なんとなく展示物を見て、 なんとなくこの辺りの生い立ちを理解して、
さて、この後どうしよう 。
お昼を大手スーパーのフードコートで食べて、
二十年近くぶりに群馬自然史博物館へ、
えぇ? ここはアミューズメントパークか?? と、思うほど博物館は大賑わい、恐竜の化石が多く展示してあり、だから子供に大人気なのか、
地球の誕生から現在までの、大地と生物の成り立ちが展示してあり、
オイラの大好物の ↑ 地質学的に重要な石も多数展示してあり、とても見応えがあり入場料に負けない内容 。
地球誕生から現在までの生物と大地の生い立ちの解説を、若い女性館員の方にしていただき、
疑問に思った地質に関しての質問したところ、チョイとマニアックすぎる質問だったのか、学芸員の先生を呼んでくださり、
日本列島の成り立からお話いただき、質問の答えをわかりやすく教えていただいた。 ( 日本列島の成り立ちは難しすぎて半分も理解できなかったが )
博物館を後にし、向かった先は、妙義山の麓の神社、
急勾配の階段を、息を切らしながら登りきり、
日光東照宮と間違ってしまうほどのきらびやかな拝殿にて、『 商売繁盛 家内安全 心身健康 』 をお祈りし、
そう、ところで妙義山神社は、なんの神様が祀られているんだろうか ? まぁいいや。
↑ この石積みはすごすぎる、 表面をノミでむしって(削って)作られてる、 もう一度言いたい、 すごすぎる !
その後、もう少し探検をして帰ったのだが 、、、 書くのが面倒になってしまったので、 ここいらで 。
ご一緒した Fさん、奥様、 とくに奥様、
大変おせわになりました、ありがとうございました。
今日の反省、 青岩公園では石灰岩しか採ってないや 。 。 。
2017年07月11日
ジオ探検 中央構造線 編
行ってきました、十年来行ってみたかった 大鹿村 『中央構造線博物館』 へ、 お仲間と共に 。
同じ長野県にある大鹿村だが、ものすごく遠くにある村に思っていたが、意外と近く二時間程で到着。
博物館前に、大鹿村で産出された石の標本の展示に大興奮、 入館前に一時間近く外の展示石を楽しむ。
そう、中央構造線について、超簡単に説明しよう、
大昔に日本列島が形成される過程にできた、超巨大断層 である 。
学芸員の先生は不在だったのだが、職員の方が詳しく解説してくださり、中央構造線の成り立ち、この日本列島の生い立ちがだいぶ理解できた。
そして帰るつもりで博物館を後にしたのだが、博物館の目の前に川があり、河川敷に降りてお宝ハンティング、
そのお宝を持って再入館し、職員の方にお宝の(拾った石)の鑑定までしていただいき、あっという間に滞在時間が4時間、
( 職員さん、 親切にしていただき、ありがとうございました )
帰るにしてもせっかく遠くに来たんだから、帰りは楽しみながら帰ろうってことで、
中央構造線沿いの旧秋葉街道、現在の国道152号線を茅野市までの60kmを北上することに、 ( 国道とは思えない、細くグネグネの悪路続きだった )
大鹿村といえば、山塩が有名、そこで一般の人でも塩水を汲める井戸に行き、
蛇口をひねり、水を口に含むも、
う〜ん イマイチ 、 なんとなくショッパイまずい水だなぁ、 海水程の塩分濃度を予想していただけに 、、、 残念 。
そして、北川露頭に寄り、
何年前だったか、パワースポットブーム時、ゼロ磁場で有名になり観光地となった分杭峠を通り過ぎ、
溝口露頭に寄り
ひたすら谷合の道を北上、 そうオイラは今、中央構造線の真上を走っている ♪ ♫
板山露頭に寄り、
諏訪から高速に乗り家路に、 疲れたぁ 。
太古からの大地の変動の跡を目の当たりにし、 大地はロマンのかたまりだぁ〜 !!! ってことで、
来週はたぶん、 ジオ探検 群馬下仁田 編 でも 。