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石工職人ヤマグチ
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長野市にて山口石材店を営む石工職人、
なんちゃって彫刻作家として活動。
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2022年05月05日

小型石臼 作成その3

  
  
はい、  完成!!  

( 製作時に写真撮ってなかったから、作ってるところは省略ってことで )


で、  試挽きでも 。




蕎麦のムキ実の原料 200g を




< 石屋の先輩がグルグル >

20分かけて挽いて、  ( 時間600gの計算 )

40メッシュのふるいでふるって、





はい、 こんな感じに、    




お次は 玄蕎麦を 、





またこちらも 200g


殻を剥くためにまずは10分間かけて1度挽き目、

< 写真がない >

10メッシュ( だと思われる ) ふるいで、殻の部分と粗挽きの実( 粗挽きの粉 )をふるい分けして、

粗い粉を2度挽き、





< 先輩のゴツい石屋の手で愛情込めて挽いてます ♡ >


13分程で挽き終わり、こちらも40メッシュでふるって、





140g のそば粉が出来た  




ちなみに、直径30cmの戸隠安山岩で作成した石臼で、同条件 20分 200gのムキ実をグルグル、





< 強靭な腕を持つ   ニノウデ フトシ 先輩も、  さすがに30cmの臼のグルグルには お疲れになったようで >


40メッシュでふるい、





こんな感じ!  部損? 分損?  が、小型石臼の半分ほど、 

それはそうだが、  この結果からいかに小型石臼が高性能であるか、皆様もお気付きであろう  。




あ、そうそう、   中国製の石臼も試してみたんだ、

こちらも直径30cm





最初は粉が出てきたが、 そのうちまったく臼から粉が排出されず、ご覧の通りもの入れ( 原料投入口 )がいっぱいに  。

形だけあればいい石臼とは、こんなもんだわ  。




今回の実験結果



・小型石臼 ムキ実    ( 2秒1回転 ) バネ計りの数値 1.5kg

  200g/20分 → 190g(臼内10g残り) 40メッシュにてふるい 186g(190g中4g分損)




・小型石臼 玄ソバ    ( 2秒1回転 ) バネ計りの数値 1.5kg

  1度挽き目  200g/13分 → 190g(臼内10g残り) 

  10メッシュにてふるい殻取り除き、150g(殻部分50g分損)

  2度挽き目  150g/13分 40メッシュにてふるい 140g(140g中10g分損)
 



・戸隠安山岩300Φ石臼 ムキ実    ( 4秒1回転 ) バネ計りの数値 8kg

  200g/20分 → 165g(臼内35g残り) 40メッシュにてふるい 164g(165g中1g分損)




・中国産300Φ石臼 ムキ実

  話にならず



挽いたお粉で、美味しい十割蕎麦をいただきました。





< 上手な方に打ってもらいました >




ってなことで、小型石臼作成 の話は、  おしまい  。



次回予告  『 え!!  あの高性能小型石臼が電動化になるかもしれないんですって!? 』   乞うご期待!!
  
タグ :石臼

Posted by 石工職人ヤマグチ at 15:02Comments(0)石臼のはなし