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石工職人ヤマグチ
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長野市にて山口石材店を営む石工職人、
なんちゃって彫刻作家として活動。
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2010年05月28日

運搬車改造 その2

改造する農作業運搬車はこれ↓



そこへ、2年半前に買った、リフト台車の台車を取り付ける予定。



なぜ、取り付けるのに2年半かかってしまったかと言うと、原因は2つ、

一つは、面倒だった。

二つめは、2年半、必要としなかった。


今回、どうしようもなく狭い通路の現場があり、必要となったのである。


運搬車の積載可能重量は350kg、

リフトの均等荷重は500kg

とにかく重たい石が乗っかるので、

運搬途中に壊れて石を落としては大変、

やはりここは、溶接の上手な人に取り付けをお願いしようかな。。。  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 19:57Comments(0)石屋のお仕事

2010年05月27日

運搬車改造 その1

石工職人ヤマグチ、現代の石工でよかった。

なぜかって、

そう、重たい石を運ぶのも、持上げるのも、機械がやってくれる。


今日はそんな機械の改造の話。


現場で石を運んだり、砕石や生コンを運ぶのが下の写真の運搬車。



クローラー(キャタピラ)式なので、悪路でも走行可能、

しかも、リフト&ダンプ機能も付いている。



だが、難点がある。それは狭い墓地に入らない。

そこで、ウチには石材専用ではなが、小柄の農作業用の運搬車がある。

狭い、カニクレーンの入らない墓地にお墓を建てる時、運搬車のリフト機能で石を持上げ、道板を架け、コロで石を移動させ、石を据え付けるのであるが、

その農作業運搬車には、リフト機能がない。

そこで、農作業運搬車の大改造、


つづく




  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 21:06Comments(0)石屋のお仕事

2010年05月24日

石臼作成その2

今日は雨降り、

石工職人ヤマグチ、久しぶりに工場にて、電動石臼製粉機「ヤマグチ1号」の石臼の作製にはげむ。





④円柱に加工

ジムカッター(石材用旋盤)にて石をグルグル回しながら切削し、円柱に加工。
機械のない時代には、手作業で円柱を加工していたことを考えると、現代人のオイラはかなり楽をしている。





⑤フランジ・シャフト用の穴空け

フランジ穴がずれると、臼が楕円に回転してしまうので、慎重に、





⑥含みの加工

下臼の角度は3度、上臼4度、すり合わせの部分は30㎜になるように加工、
とくに当りの部分はミクロの精度にて仕上げなければならない、
含み加工は、山口石材店の特殊治具にて加工、なので作業風景はお見せできません。



今日の作業はここまで、

作成を始めて3ヶ月、なかなか作業が進まない、電動石臼製粉機「ヤマグチ1号」である。

  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 20:04Comments(0)電動石臼製粉機自作

2010年05月22日

石臼の目立て(メンテナンス)6

昨日、石川県のKさんより、石臼メンテナンスのお礼のメールをいただきました。


山口石材店 山口友広 様

過日は、石臼の再生を快くお引き受け頂いた上、丁寧なお仕事によって
想像を超える石臼をお届け頂いたこと、あらためて御礼申し上げます。

その後、早速、玄蕎麦を挽き、私の好みの蕎麦を打ち上げることが出来ました。

お世話になった山口さんへの、ご報告の意味で、
石臼への想いと、山口さんとの出会いの記録をまとめました。     

本日、発送いたしますので、ご一読頂けると幸いです。

記録の中で、山口さんのブログを無断で引用させて頂きましたこと、
お許し下さい。

            < 中 略 >


手持ちの玄蕎麦が底をつき、残念ながら、石臼での製粉の確かめは、
その後中断しております。

今年は、蕎麦が豊作であることを願うばかりです。

玄蕎麦を入手したら、また石臼の挽き方を研究してご報告させて頂きます。

お茶を頂き、楽しいひとときを頂いた、父上母上にも、どうぞよろしくお伝え下
さい。



お金を頂いて仕事をしているとはいえ、お客さんが満足して喜んでいただける事は、

石工職人ヤマグチ、何よりも嬉しいものです。

Kさんからは今日、「石臼日記」と題した26ページにも及ぶ、オイラの作業の事、Kさんの臼に対する思いを綴った日記をいただき、さらに嬉しさ倍増(^-^)g"

Kさん、今後も臼のこと、蕎麦打ちのこと、オイラにご指導ください。

石臼一つで、Kさんと素敵な出会いがあり、石臼とブログに感謝。



Kさんが蕎麦を打てて一安心、それにしても美味しそうな おそば ですね。  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 19:43Comments(0)石臼のはなし

2010年05月16日

そよかぜ

最近は異常気象で暑かったり寒かったり、

今日はいい天気、そよかぜが心地よく、まさに五月晴れ、

そんな陽気に、以前制作した彫刻の存在を思い出したので紹介します。






   < title 微風(そよかぜ)>
  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 18:40Comments(0)石工職人のプライベート

2010年05月15日

失敗した~ ・・・ ?

お墓には、「墓誌」という、戒名(浄土真宗では「法名」)を彫り込む石板がある。

お亡くなりになり、住職から戒名をいただくと、大抵、納骨の四十九日までには、墓誌に戒名を彫り込むのである。



石工職人ヤマグチ、今日の仕事は、その墓誌に戒名を彫り込む作業。

お墓(現場)でも戒名は彫れるのだが、お墓の間口が狭く、
作業するスペースがないので、墓誌を外して工場で字彫り作業をすることにした。



なのだが、

お墓建立時、デザインを重視して、玉垣の羽目板に差し込む方式を採用したが為、
重さ80kg以上の墓誌を、垂直に約30cm持ち上げなくてはならず、

3人がかりでやっとこさ外したのである。

( ↓ こんな感じ )



失敗した〜 ・・・ と思いつつも、、、

これから建立するであろう、間口の狭い墓地は、デザインを重視すべきか、
それとも作業のしやすさを重視しようか、

う〜ん。。。悩むところである。




< ↑ 間口の狭い墓地に通常の墓誌を設置すると、カッコ悪い >
  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 19:41Comments(0)石屋のお仕事

2010年05月12日

ゴム切り

石工職人ヤマグチ、

普段は固くて重い石と真剣に遊び、

また、現場仕事では土木作業に励む。



そんなオイラの今日の仕事は、デザインカッターナイフで、家紋のアウトラインを切る、

石屋の仕事のイメージからは、かけ離れた繊細なお仕事、

石屋用語で言うところの「ゴム切り」

お墓に文字を彫り込むための作業です。





1mmのゴムシートを石に貼り付け、オイラはそこへパソコンで出力した家紋の紙を、ゴムの上に貼り付け、切り抜くのである。



現在は「プロッター」というパソコン制御でゴムを切ってくれる、優秀なマシーンもある。

(切り文字屋「アートいっぽ」 さんのブログ参考してください)



だが、変なところで負けず嫌いなオイラは、

その優秀なマシーンに負けない精度で家紋を切り抜き、

また、複雑な家紋の線を切り抜いた時の達成感がたまらなく気持ちがいい。


のだが、

マシーン好きのオイラは、プロッターが喉から手が出るほど欲しい・・・のだが、、、高価すぎる。。。




   < 彫り込みたい部分のゴムを剥ぎ取る >


今日はゴム切りの話のみ、

字彫りの作業の話はまたいつか。
  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 22:50Comments(0)石屋のお仕事

2010年05月08日

石工職人の朝は早い

石工職人の朝は早い、

朝4時半に起床、

そして、その日に使う石ノミを焼かなくてはいけない

なんて話は、昭和時代、寺内貫太郎の頃の事。


本当の早起きの理由は、「ポンプ操法大会」の練習。



オイラは、長野市消防団、長野第6分団に所属しており、

持ち回りで5年に一度、放水までの早さ・正確さを競う「ポンプ操法長野市大会」が6月27日にあり、

そのための練習が今日より約2ヶ月弱、早朝5時より始まったのである。

オイラは10年前に選手として出場し、今回は選手の指導とサポート、

だが、なんせ10年前やったことなど全く覚えておらず、指導者失格。


ポンプ操法大会とはこんな感じ
(第20回全国消防操法大会 2006 の様子)


長野市大会優勝を目指して、ガンバレ、 長野第6分団!!




人一倍朝が弱く、体力がないオイラは、この2ヶ月を乗り切れるのか心配。

なので健康管理に気をつけ、睡眠を十分に取るためにも、2ヶ月間ブログはお休み・・・かな?





オイラの憧れ 寺内貫太郎についてもう一度説明しよう、



    <これが寺内貫太郎>                  <こっちはオイラ>


寺内貫太郎一家とは、東京下町で石屋を営む一家の話、
1974年にTBSにて放送された、大人気ドラマ。
主人公は、小林亜星演じる、石工職人 寺内貫太郎、

寺内貫太郎は、昭和の頑固オヤジで、とても気が短く、喧嘩っ早い。

必殺技は、ちゃぶ台ひっくり返し。


同じ石工職人でも、ウチには、貫太郎以上に怖いかみさんがいるので、
オイラは、ちゃぶ台ひっくり返すような、度胸はない。  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 19:22Comments(0)石工職人のプライベート

2010年05月06日

(~Q~;)

五月初旬だというのに、この暑さは異常。(~Q~;)

かと思えば、四月下旬に雪が降ってみたり、、、{{(>_<;)}}

いったい地球はどうなっちゃったんだ?

体力がないのに、お外で仕事をしている石工職人ヤマグチ、

今日の暑さにはヤラレました。(*_*)

これからまだまだ暑くなるのに、石工職人ヤマグチ、今からバテてはいられない。

さて、今晩は一段と美味しく、第三のビールをいただいて寝るかな (^-^)g"
  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 20:13Comments(1)石工職人のつぶやき

2010年05月04日

いちだいけっしん

石工職人ヤマグチはここ2年、数えきれない人から「太ったね」と、心に無数のキズを付けられ、

そんなときオイラは、「体重が軽いと石を持ち上げた時、石に負けちゃうから、、、」

なんて、負け惜しみにしか聞こえない、言い訳をしてみる。


だが、ここ数年体重の変動はあまりなく、

だとすれば、石工職人ヤマグチの、マッチョな筋肉が脂肪に変わったとしか考えられない。


認めたくはないが、ようは代謝が落ちて、中年太りになったのだが、、、


それは毎晩、楽しく美味しく一杯頂いていれば、太るわなぁ。。。 



また、健康診断を受ければ常に再検査、

お医者の先生からはアルコールを減らし、運動するよう指導される。


そこで運動のしたことのないオイラは一大決心、


運動するため、ジムに通いたいとかみさんに相談するも、

「運動が目的じゃなくて、女の人とおしゃべりするのが目的でしょ?」 と、皮肉を言われ、

更に、「お金かけなくても運動は出来る」 と、最もなことを言われ、

かみさんに出鼻を挫かれ、ジム行は断念。


そんなことを今年の初め、美味しく一杯飲みながら、仲のいいH石材店の大将に愚痴ったところ、

「走れ」と言われ、 大将が毎年参加している小布施マラソンに、一緒に参加することになってしまったのである。

あれから4ヶ月、練習をしなければという気持ちだけが経過、

小布施マラソンまではあと2ヶ月、

さすがに焦り気味のオイラは、 今日からマラソンに向け、とりあえず工場から自宅まで約300mを走って帰ってみた。

たった300mでは、練習になっていないが、気持ちだけは練習開始!!   

Posted by 石工職人ヤマグチ at 22:44Comments(0)石工職人のプライベート

2010年05月03日

石臼の目立て(メンテナンス)5

石工職人ヤマグチ、今日はいよいよ石川県のKさんの臼の試碾き、

昨日、Kさんに「完成しました」と連絡したところ、

石川県から山口石材店まで250キロ、遠い所来店いただきました。



Kさんと丸抜きのソバを試碾き、



細かい粉も出ているが、硬い甘皮の部分がどうしても碾ききれていない。

上臼の直系9寸、厚みが3寸、溶岩石ということもあり、上臼の重量が軽すぎることが原因か?

それとも供給量が多すぎたのか?

それでもKさんは満足されて、臼をお持ち帰りいただきました。



オイラは手塩にかけた娘を嫁に出す気持ち、臼とはさみしいお別れとなりました。

これから、Kさんが美味しい蕎麦を打てるように、いい粉を碾いてくれよ (;▽;)/~”
  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 18:22Comments(0)石臼のはなし

2010年05月02日

石臼の目立て(メンテナンス)4

石工職人ヤマグチ、石川県のkさんには、ゴールデンウィークまでには臼のメンテナンスが終わると約束したのだが、
もうすでに連休。




数日前、試挽き用のそばを入手、
写真左が玄そば、左が丸抜。




今日はいよいよ仕上げ段階、目立て作業。

加工の詳細は、山口石材店の企業秘密、なのでサラッと紹介。




ダイヤモンドカッターにて3mm切り込みを入れる。




タタキ(とんぼ・チョウナ とも言う)にて加工。

手作業の加工なので、結構しんどい。



こんな感じで目立て作業終了。




下臼の下場に、回り止め用の溝を加工。
溝の角の加工はかなり難しく、技能五輪で鍛えた技の見せ所。




カーボランダムの粉を入れ、20回程臼を回せば、すり合わせ終了。



今日はここまで、

明日はいよいよ試挽き、どんな粉が出るか今から楽しみです。
  

Posted by 石工職人ヤマグチ at 18:15Comments(0)石臼のはなし