石臼の怪我 その2

石工職人ヤマグチ

2010年11月04日 00:03

今日は、製粉工場の作業員さんに高い所から落とされ、

大怪我をおってしまった石臼の施術の日、




石臼の天場から石を摘出し、怪我の部分に移植しようと考えたのだが、

安曇野市の石材問屋に、安原石の端材をもらう、

人間であれば、臓器移植と言ったところだろうか。






赤線部分の切除は、





オフカットにて切り込みを入れ、








そしてボーリングにて、均一の深さに穴あけ、








ダイヤモンドカッターにて、粗取り、ダイヤモンドカップにて、平らに仕上げる、








ダイヤモンドカップでは取りきれない隅を、エアーハンマーにて加工、





もらった石を、切除した部分に合わせ切削、

< 写真撮り忘れ >





エポキシ接着剤にて切削した石を接着、








目地はセメントにて、(樹脂系接着剤より、セメントのほうが人体に無害なので)








セメントは、水分が乾燥して硬化するのではなく、

水との科学反応にて硬化する、

なので、水分が蒸発しないように、ティッシュ、布にて養生、

そして毎朝晩、水を補給して、、、

一週間も置けばいいかな?




今日の作業はここまで。






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