蕎麦を挽くまでの話

石工職人ヤマグチ

2016年02月15日 13:17

 
 
先日、 

『 蕎麦を挽きたい 』 って方の原料を、スーパーの袋で2袋分預かる。

 

茎、葉が混じってないので、唐箕(とうみ)はかけてあるようだが、  う〜ん、 ホコリっぽいなぁ、 




預かって一時間後、『 さっき持って行った原料は、洗ってないから 』 との電話をいただき、

そうだろうなぁ、   これは一手間かけなきゃなぁ、  ってことで、





お米のコンバイン袋に原料を入れて、約20分間 モミモミ、 蕎麦の 『 磨き 』 作業。





原料より目の細かいフルイをかけたところ、





ホコリがてんこ盛り、  おぉ〜 バッチぃもんだなぁ。






それでも多少、茎 葉 が混じってるから、原料よりも目の粗いフルイもかけてみる、





石ころが 2つ 出てきた!

このうちの1つは、今からたぶん2億年ぐらい前の太平洋で、石英やケイ酸質の殻をもつケイ藻や放散虫の死がいが堆積して固まってできた、硬度7と非常に硬い石 『 チャート 』 、

こんなのを臼で挽いた日にゃぁ、石臼と動力のモーターが 怪我をするどころか、死亡するに違いない!

おぉ〜 怖い〜 



そこで、『 石抜き 』  作業をしなければならないのだが、

石抜き機を持っていないので、

< 石抜き機とは   字の通り、石と蕎麦を選別する機械である。   詳細は 『 石抜き機 』 検索  >



ここは自力で石抜き、 


歳のせいか、体中の体液が枯れてきているのを実感してるオイラ、

現在ドライアイで、眼科に通院中の我が目にムチを振り、

目視で石抜き作業を数十分、


しかし、1個も発見できず、   不安だわぁ。。。






そう、 現在、『 電動石臼製粉機ヤマグチ1号 』 供給機の改良作業中につき、

この預かった蕎麦を挽くのはもう少し向こうになりそうだ。






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