重たい石を寝かせる話
えーっと、
石屋ってのは重たい石を どうのこうの する仕事でして、、、
2.5トン弱の重さの石を起こしたのはいいが、 いゃぁ〜 寝かせるのが怖くて、、、
石を起こすのが危険度 2 だとすると、 寝かせるのは 8 とか 9 とか 、 とにかく怖くて 。
倒れる瞬間に、クレーンのワイヤーが緩んでいたら、万有引力により石は一気に倒れ、クレーンが大破する。
なので、上図のように、石の片側を、石の重心が倒れるギリギリまで上げながら、 方や倒れないようにクレーンのワイヤーを張るという、
とても神経の使う、生きた心地がしない作業なのだ。
現在では石を持ち上げるに ↑ こんな感じの、油圧で上がる『爪ジャッキ』 が支流なのだが、
今回、使ったジャッキは、『箱ジャッキ』
< ↑ 箱ジャッキ この写真はネットからお借りしてきた >
ガワタが木製って、いつの時代のジャッキだ? 戦前とか? ハンドルをグルグル回すと持ち上がる、機械式のジャッキで、
『ガワタ』 って漢字が解らなかったので調べたら、 ガワタ は長野の方言だった。
これは10年以上前、怪しげな骨董品店の前を通りかかった時に目について、10000円を5000円に負けてもらって手に入れたアンティーク品 、
こいつのスゴイのは、持ち上ストロークが400mmもあり、今回のような作業にはピッタリ 。
はい、 石が寝た。
今日の話は、 一応オイラって石屋なんだっていう、 本業の話でした。
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